手から手へ技術を伝え、日本の未来を支え続ける 株式会社由倉工業

先達が蓄積した多様かつ確かな技術の継承

わたしたち株式会社由倉工業は、昭和6年の創業より90年近い歴史を誇り、これまでに社会のさまざまな場所で活躍するポンプの保守点検・検査業務に携わってまいりました。現在、弊社が主に手掛けるサービスは、農事用ポンプとその周辺機器全般のメンテナンス、発電所内に備えられたポンプに対する定期検査の指導、治水に用いられる排水機場内大型ポンプの据え付けや点検・修繕など多岐にわたっています。お蔭をもちまして、弊社のサービスは多くのお客さまより高い評価をいただき、その源泉は多様かつ確かな技術に裏打ちされた問題解決力であると自負しています。かつて製造メーカーと軒を連ねる会社であったことから、弊社にはポンプの設計や製作に関する技術が蓄積されています。それらは業務品質の向上はもとより、万一の異常発生時、その原因を表層的にではなく総合的に探り出すことを可能にし、その結果として根本的な問題解決を可能にしているのです。

先達が蓄積した多様かつ確かな技術の継承は、一朝一夕に成るものではありません。また、それらは机上の学習だけでは身につけられず、その体得を一人で図ることにも限界があります。それゆえ弊社では、人の手、人の目、人の経験による技術の習得に全社的に取り組んでいます。たとえば、経験豊かな社員と若手社員が同じ現場に赴き、いまそこにある課題をクリアすべく互いに知恵を出しあい、ともに教えあう。このようなプロセスを重ねることで、社員一人ひとりが確かな技術を身につけ、やがて高品質のサービスを生み出すことにつながると考えているからです。これはコストと時間がかかる取り組みですが、弊社の根幹を成すことであるため、今後いくら時代が変わろうとも決して変えてはならないものと思っています。

その一方で変えるべきことについては、勇気を持って変えるチャレンジ精神を忘れてはならないと考えています。サービスとはお客さまのニーズを理解して初めて、その提供が可能になるものです。いくら高度な技術に支えられたサービスでも、それがニーズを無視したものであれば送り手の自己満足にほかなりません。そして、当然のことながらニーズは時代とともに移ろい、いまそのスピードは以前とは比べものにならないほど早くなっています。

進化論を唱えたダーウィンの、「最も強い者が生き残るのではなく、最も賢い者が生き延びるのでもない。唯一生き残るのは、変化できる者である」という言葉が示すように、いまこの時代においては変革に挑むことなく未来を切り拓くことはできません。そのため弊社では、「社会がどのようなことを求めているのか?」「その要求を満たすためには、どのようなサービスが必要なのか?」といったことを常に自問自答するとともに、お客さまとのコミュニケーションを密にし、既成概念や過去の成功体験にとらわれることなく、これからもお客さまのニーズを満たすサービスの創造にチャレンジしていきたいと考えています。

多様かつ確かな技術の習熟と、真に求められるサービスの創造。この両方に全社員一同研鑽と努力を重ね、弊社は今後も、地域に、日本に、地球に貢献できる企業を目指してまいります。

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